3週間前に寝違えてから、痛みのために首を動かせなくなってしまいました。
またその後、首の痛みだけでなく、右腕に張った感じや痺れ感、痛みまで出てきました。
特に首を後ろへ倒すと、首すじと右腕の上のほうに痛みが出てつらい状態が続きました。
仕事が忙しく普段から睡眠時間は少ないのですが、最近はぐっすり眠ることさえできず、いつまでも疲れが残るような感じでした。
Nさんの症状は様々な原因が複合して起こっている可能性がありました。
まず、首の骨の関節に機能異常が起こっている疑いがありました。
背骨の背中側にある関節に負荷がかかり、関節付近の痛みと腕などに痛みを引き起こしていると思われました。
その他に、過緊張をおこしている筋肉からの関連痛が起こっている可能性がありました。
Nさんは首が痛く動かせないので、首と肩に付着する筋肉を常に収縮させていました。
そのため、筋肉そのものに痛みが起きてしまったのと同時に、それ以外の部位に痺れ感を伴う関連痛を生じていたと思われます。
また、睡眠不足もこの症状に悪影響を及ぼしていると思われます。
人間の体はきちんと睡眠をとることによって、生体の治癒能力を発揮することができるのですが、Nさんは一日に3、4時間しか睡眠をとっていなかったために、筋肉の過緊張が改善されにくく、また首の関節の障害も改善しにくい状態でした。
姿勢も影響を与えている可能性がありました。
Nさんの姿勢は肩が丸まり、顎を突きだした様な姿勢でした。
この姿勢では首と背中の境に負荷がかかり、首の関節への負荷を増大させていました。
カイロプラクティック治療はこれら4つの事を改善させるような治療を行っています。
まだ、完全には改善していないので、経過報告を行います。
初日:この日は頚椎への負荷を減少させるために、頚椎と胸椎の移行部に対するカイロプラクティック治療を行いました。
2日目:Nさんは前回のカイロプラクティック治療後には何の変化も感じられなかった様子。
この日は前回のプラクティック治療に加えて、過緊張を起こしている筋に対するアプローチを行いました。
3回目:カイロプラクティック治療直後は50%くらい改善したが、一日後には元に戻ってしまいました。
この日から肩周りの筋肉のストレッチを一日一回行ってもらうように指導しました。
4回目:カイロプラクティック治療を受ける前に比べて20%改善。
5回目:良くなってきました。
しかし、くしゃみをすると右腕にひびくそうです。
再検査と再評価を行いました。
くしゃみをすると右腕にひびくということでしたが、頚椎ヘルニアなどの可能性は無いと思われました。
しかし、頚椎の椎間関節に炎症が起こっている可能性がありました。
炎症を抑えるためのカイロプラクティック治療を行い、前前回から指導していたストレッチを一旦中止してもらいました。
6回目:くしゃみをしても右腕にひびかなくなりました。
改善度は30%くらい。痛くなりにくくなった気がするそうです。
けれど、仕事が忙しく腰が痛いと訴えていました。
この日から姿勢全体を改善させるために、腰部に対するカイロプラクティック治療も行うことにしました。
7回目:右腕の張り感と痺れ感はほとんど感じなくなりました。
首を後ろに倒すと右腕が張る気がするそうです。
脊柱全体に対してカイロプラクティック治療を行いました。
パソコン使用時の肩と腕の位置を指導しました。
ここまで、約3週間です。
まだ、継続してカイロプラクティック治療を行っています。
主観的には症状は改善していますが、客観的にはまだ筋力低下部位や筋の緊張部位があり、完全に改善したとはいえません。
この状態ではまた再発してしまう可能性があります。
Nさんはパソコンを使用する時間が長く、睡眠は不規則で寝不足が続いています。
パソコン使用時に腕や肩に負担を掛けないように、姿勢のアドバイスをおこなっています。
カイロプラクティック治療後の良い状態を保てるようになれば、カイロプラクティック治療を終了することを患者さんと話し合いました。
閉院・統合しました
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