右の腰と股関節に違和感、それから右足後面の痺れが気になります。
右腰は3〜4年前、荷物を持ち上げる時に抜けるような違和感を感じました。
それからは前屈み(まえかがみ)の姿勢から、起き上がるときに違和感を感じています。
また股関節は3ヶ月前より歩いているとパキパキと音がしており、気にせずに歩いていたら太ももの後ろに痺れを感じるようになってきました。
痺れは右足の後面に、正座の後のようなジワジワした感覚で痛みがあり、痛みのためにストレッチをすることができません。
長時間歩いたり、立ち続けたりすると悪化して、痺れも出てきます。
船内でのウェイトレスをしているため、仕事中に船の揺れで右側に体重がかかると嫌な感じがし、お風呂で温めると楽になります。
足の痺れは、カイロプラクティックの臨床においてよく診られる症状の一つですが、色々な原因が考えられます。
具体的には脊柱管狭搾症、椎間板ヘルニア、腰椎椎間関節・仙腸関節(骨盤)からの関連痛、筋肉からの関連痛、梨状筋症候群、また血流障害、腫瘍による神経圧迫などが考えられます。
今回のケースは、問診から動かした時や立ち仕事などで痛みが現れることから、筋肉や骨格系(関節)の問題だと考えられました。
また神経学的検査(足の感覚や反射を確認)で異常はなく、特徴的な所見もなかったため、ヘルニアや狭窄症などの神経根の問題でもないでしょう。
ポイントとしては立ち仕事で足を使い続けたりすると悪化し、お風呂などで温めると症状が緩和するというところです。
このことから筋肉が強く関わっていると思われました。
この梨状筋(りじょうきん)というお尻の筋肉にストレスをかける検査をすると、痛みや痺れが悪化しました。
この筋肉により坐骨神経が圧迫していることを疑いました。
仙腸関節(せんちょうかんせつ)という骨盤の動きの悪さが、この梨状筋を緊張させてしまっていました。
このようなケースに対するカイロプラクティック治療は非常に効果的であり、様々な文献でも効果が発表されています。
カイロプラクティック治療は梨状筋にストレスをかけている仙骨に対してカイロプラクティックの治療を行い、仙腸関節の働きを改善するようにアプローチしました。
そして痺れの直接原因と思われる梨状筋をゆるめるために筋肉に対する操作、物理療法を行いました。
初回のカイロプラクティック治療で痺れはほとんどなくなり、2〜4回のカイロプラクティック治療で骨盤や股関節の違和感もほとんど感じなくなりました。
現在も足の痺れが再発することもなく日常生活でも違和感なく過ごされているようです。
足の痺れは様々な原因で引き起こされるため、X線やMRI上に写る腰椎椎間板ヘルニアや腰部神経根狭搾だけではなく、このような筋肉の緊張、肥大が原因で神経圧迫を起こしたり、他の筋肉や関節からの痛みがこのような症状を招く可能性があります。
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